気持ちが届く「花嫁の手紙」の書き方と読み方

「感謝を伝える」演出のポイント

両親への思いを伝えるポイント

①過去を振り返り、思い出を書き出そう

一緒に遊んだことや褒められたこと、しかられたこと等の思い出を紙に書き出してみましょう。あまり、思い出すことが難しいときには、子供時代のアルバムを開いてみることから始めてみましょう。

家族と昔話をしてみたり、子供の頃から大切にしてきた物を出してみると、思い出が蘇ってくることでしょう。

「思い出を紙に書き出そう」
「例」
〇誕生時の話
〇幼い日のこと
〇学校の行事(入学式、卒業式、運動会、修学旅行)
〇家族旅行、お正月、クリスマスなど
〇誕生日、お正月、クリスマス等のイベント
〇ほめられたこと
〇しかられたこと
〇受験や進路をきめたこと。

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②エピソードを選んで思いを親への感謝を書き出す。

ポイントを絞り、伝えたいメッセージを考えましょう。エピソードを思い出していくと、親の思いなどが見えてくるはずです。「どんな時も私のことを見てくれた。」「学生の時は、反抗して悪いことしたな・・」など、今この時だからこそ、感じることもあるでしょう。過去と現在の思いを比べ、現在の自分が親に伝えたい思いをメッセージにしましょう。

「両親への手紙のエピソード例①」

感謝

〇受験や就活の時、元気づけてくれたこと。
〇女手(男手)ひとつで育ててくれたこと。
〇風邪をひいて熱を出したとき付きっきりで看病してくれたこと。
〇学校や塾まで毎日送り迎えしてくれたこと。

 

「両親への手紙のエピソード例②」

 謝りたいこと

〇子供の頃、わがままで困らせたこと
〇いつも心配をかけたこと
〇反抗ばかりしてたこと
〇帰りが遅くて心配をかけたこと
〇進路のことで心配をかけたこと
〇病気がちだったこと

 

「両親への手紙のエピソード例③」

 両親への思い

〇口癖
〇尊敬していること
〇大好きなところ(笑顔・面白い・やさしいなど)
〇大好きだった手料理のこと
〇両親の健康への気遣い

 

「両親への手紙のエピソード例④」

 結婚までの道のり

〇遠距離恋愛で悩んでいる時にも相談に乗ってくれた。
〇彼と喧嘩したときも応援してくれた。
〇家に初めて彼を連れてきた日のこと
〇はじめは結婚を反対されたこと
〇勝手に結婚を決めたこと



手紙の構成は「導入」「本題」「結び」

手紙を書くときは、簡潔にわかりやすく書くようにします。

思った言葉を整理せずに書くと、まとまりがなく本当に伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。わかりやすく簡潔にまとめるには、「導入」「本題」「結び」の3部構成にするということです。

 

まず「導入」で、両親への感謝の言葉、式当日を迎えた気持ち、手紙を書いた理由などを、「展開」で具体的なエピソードや両親へ伝えたい想い、「結び」で、両親への感謝や今後の抱負などで締めの言葉にします。

 

導入の例文

ー両親への感謝ー
「おとうさん、おかあさん。25年間、ほんとうにお世話になりました。こころからありがとうと言わせてください。」など、両親への呼びかけから入ると次の言葉が素直に出てきます。

 

 

ー手紙を書く理由ー
「普段は、こんな手紙を書くようなタイプではありませんが、どうしても感謝の気持ちを伝えたくて、一生懸命書きました」と普段は両親に感謝の言葉を言ったことが無く照れくさい場合、このような書き出しにするといいでしょう。

 

 

ー結婚する喜びー
「今日、〇〇さんと結婚します。小さい頃から夢だったウェディングドレスを着て、お父さんとお母さん、そしてこんなにたくさんのみなさんに祝福してもらえる喜びを全身で感じています。」など、「子供のころの夢がかなった」と結婚する喜びの気持ちを素直に文章にしてみましょう。

 

 

展開の例文


ーエピソード(原則は1つ)ー
どんな内容でもOKです。花嫁の人生の中で一番心に残っているエピソードを書きます。

 

 

ー嬉しかった・楽しかったエピソードを入れるー
「両親といった楽しかった旅行」「初めてお化粧した日のこと」など、お父さん、お母さんとのたのしかったエピソードをいれ、その時に感じた両親に伝えたい想いを書きます。

 

 

ー飾らずに素直な気持ちを書くー
へんにカッコよく書こうとしたり、感動をしてもらえるような文章にすると、作り話っぽくなってしまったり素直な気持ちが伝わりにくくなります。両親への手紙は飾らず、今自分が思っている両親への感謝の気持ちを素直に書くように心がけましょう。

 

 

結びの例文


ー両親への感謝の言葉ー
「最後に、ここまで私を大切に育ててくれた二人に、もう一度お礼を言わせてください。ありがとうございました。」など、最後に両親への感謝の言葉で締めくくるようにするのが、一般的な結びになります。

 

ー両親を見習うことを伝える言葉ー
「わたしたちは、お父さんとお母さんたちのように、お互いを気遣い、思いやれる夫婦を目標にして頑張っていきたいと思っています。いつまでも変わらない仲が良い私達のお手本でいてくださいね」と仲が良い両親を目標に頑張ることを伝えるフレーズです。両親にとっても嬉しい言葉になるでしょう。

 

ー新生活への決意・抱負ー
「今日から始まる新生活は、うれしいこと、たいへんなこと、いろいろなことがあると思います。でも、お父さんとお母さんに育ててもらった私ならきっと大丈夫です。○○さんといっしょにしっかりと人生を歩んでいこうと思います。今日まで育てていただき、本当にありがとうございました。」と、不安と期待に包まれた今の気持ちと将来への抱負を両親に宣言し、今までの感謝の気持ちで締めるようにします。

 

これまでの人生を手紙に書くことで人生を振り返りましょう。

両親への手紙を書いていると、これまでの人生を振り返り両親への思いで、胸が熱くなってしまうこともあるでしょう。

 

思い出を一つ一つ振り返りながら、改めて親の愛情に対する感謝の気持ちや新しい生活への決意を手紙に書きましょう。

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